ニシザワ薬局 スタッフブログ

コロナ禍での新健康生活⑨

2021-02-27 13:34:42
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コロナウイルスの構造を書いてみます。
コロナウイルスはプラス鎖一本鎖のRNAをウイルスゲノムとして有するエンベロープウイルスです。ウイルス粒子は直径 約100-200 nmで、S (スパイク)、M (マトリックス)、E (エンベロープ)の3つの蛋白質で構成されています。S蛋白質は細胞側の受容体(ウイルス蛋白質を鍵とするとその鍵穴)と結合して、細胞内への侵入に必要な蛋白質です。コロナウイルスのゲノムRNAは約3万塩基とRNAウイルスの中で最長なのが特徴です。
専門用語の連続で、よくわからなかったかもしれません。
重要なのは、構造をいくら解析してもウイルスの本質をとらえることは出来ません。
人間の肉体をいくら解析しても、心の状態まではわからないのと同様です。
その性質は、その行動を多角的にじっくり観察しなければわかりません。人間もそうですが、その時重要なのは世界観です。
ウイルスに対して一方的で、狭い範囲での観察では正確な答えは得られないでしょう。
即ち、制限の多い、限られた世界観の中では、いくら研究に研究を重ねたとしても、研究者の世界観の外に研究対象がある場合、正しい結果が表れることはありません。
今までのウイルス学には世界観の制限(限界)がありました。
そこで登場したのが、東大において、新しい学問分野として認められた【ネオウイルス学】です。
新しい観点からウイルスをとらえた【ネオウイルス学】が今後のウイルス学の世界観を広げ、ウイルスに対する理解がさらに進むことを期待してます。
まだ誕生したばかりのウイルス学ですが大いに期待したいところです。
今後は、ネオウイルス学についても、少しずつ学んでいきたいと思います。

つづく

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