風邪は万病の元と言われ、風邪をこじらせると日常生活へ大きく影響することがあります。
肺炎などに進めば、快復するまでしばらく仕事もできなくなってしまいます。
風邪症候群といわれる疾患は、ウイルス感染による普通の風邪だけでなく、鼻炎や頭痛などからくるものもあります。
そんな時、多くの患者は、総合感冒薬を求めて薬局に来店するでしょう。
そんな時は、薬剤師が第一線の家庭医となり、対処せねばなりません。
薬で様子を見てよい場合と医療機関への受信を進めなければならない場合があります。
これが、しっかり区別出来るようにする必要があります。

また一方で、整体などでは『風邪の効用』などということが言われています。
漢方でもそうですが、風邪をひくのは体を調整するためであるという考え方です。
基本的に風邪薬というものはありません。風邪はウイルスなので抗生物質は効かないからです。
抗生物質が効くのは、風邪による二次感染を抑えるときです。
風邪の諸症状はウイルス感染に加えて、細菌による諸症状が現れてくることが多いと思います。

ところが整体や漢方では、風邪の諸症状の原因となっているウイルスや細菌側のことを考えるのではなくて、感染させられる人間の肉体の側の環境のことを考えるのです。
同じ環境下にありながら感染する人と感染しない人があるのはなぜでしょう。
それは、ウイルスや細菌といった感染させる側にあるのではなくて、感染させられる側（肉体側）の状態如何にあるのです。
人と人の間で感染は起こるので、空気感染でなければ、人と人が接することをしなければ感染は防げます。
それが三密を避けるということでしょうが、しかしそれは長引くと人間関係に大きなストレスをかけ、別の問題が生じて来ることになります。
感染予防に気を遣うことも重要ですが、それ以上に肉体側の環境（免疫力、体力）を改善することが重要になってくるのではないでしょうか！